様々なことが目まぐるしく変化してくVUCAの時代、大切なのは積極的に「変化」を創り出し、自ら新たな未来を創り出Aしてく個人と組織です。 リーダー論の巨匠のひとり、ジョン・コッターは、それを「リーダーシップ・センタード・カルチャー」と呼びます。 厄介なことは、その「変化を創り出していく」ための思考、行動の体系は、実は、わたしたちが普段働いているなかでは、なかなか使っていない、あるいは、必然的に避けようとしているものになります。 例えば、ふだん、地域で賃貸物件を紹介している不動産屋さんが、ウェブ3やブロックチェーンを勉強したら・・・・バーチャルの世界で不動産売買を行う等、何か自分たちの商売に大きな変化を起こすアイディアが出たり、意欲的に動き出すことができるかもしれません。ところが、忙しい日々のなか、ウェブ3やブロックチェーンといった世の中の先端で起こっていることに対する情報収集は後回しにされがちです。なぜなら、それを知ったところで、目の前のその地域での賃貸の売り上げが激増するとは考えづらい。そんなことに時間を使うくらいなら、もっと地域の情報をあつめたり、営業に駆け回ったほうが売り上げに直結する、と考えがちだからです。日々の業務のなかで短期的成果を求めるためには、あまり直接的に関連性のないと思われる分野の情報収集をすることは、合理的ではないのです。 そう考えると、その不動産屋が「変化を起こしていくため」に足りないものがあるとしたら、それは「気概」や「変革を起こそうという気持ち」のまえに、まずは、「さまざまな情報」なのかもしれません。「変化を起こしなさい」と迫るより、このメカニズムを腹落ちさせ、毎日、さまざまな情報に接することを促す方が、人々は変化を起こします。 そのような形で、原理を納得させ、思考と行動の変容を促し、「リーダーシップ・センタード・カルチャー」を創り出すことを当社は目指しています。 異文化の研究で有名なホフスティード博士の研究によれば、日本人、もっとも「不確実なこと」を避けたいと思う国のひとつに位置付けられています。もしかしたら「変化」を創りだしていくことは苦手な部分があるのかもしれません。だからこそ、これからも様々な試みを通じて、積極的に「変化」を創り出していく組織と個人の支援を続けていきます。